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センター紹介


センター長挨拶

農学国際教育協力研究センター(ICCAE)は、農学領域の開発問題を実践的に解決する人づくり協力をリードする拠点となることを目指し、文部科学省のご指導により、1999年4月、名古屋大学に設立されました。当センターの構想、立ち上げ段階から、誕生、そしてその急速な成長期をリードされてきた竹谷裕之前センター長の後任として、発足後9年目に入った2007年4月1日より、就任しました。

当センターは、設立以来、農学分野の国際教育協力に関係する国内の大学や国際協力機関のみならず、海外の大学や組織・機関と連携し、開発途上国の農学系大学の教育研究能力強化、農業関係の国際協力プロジェクトの評価、開発途上国の農業・農村開発に関連する研究、開発途上国の農業研究者・技術者の人材育成、国内の国際協力関係者に対する研修、国内外からの研究者・ 専門家の受け入れ、全国の農学研究者や教員の人材データベースの構築とその活用によるネットワーク形成・コーディネート手法開発の研究等の分野で大きな成果を挙げてきました。これらの財産をしっかりと継承しつつ、さらに新しい発展のために微力を尽くす所存です。

1996年に、FAO本部で186の国と地域が参加して開催された世界食料サミットでは、2015年までに飢餓人口を半分に減少させる目標を立てましたが、世界における死亡原因の第一位はいまだに飢餓です。そして飢餓と飽食の格差は広がる一方で、その目標の達成はたいへんに困難な状況です。この問題の解決に最も必要なのは教育です。途上国も先進国も含めてです。日本政府は、わが国が果たすべき国際貢献の中で、「知的」国際貢献をたいへん重要なものと位置づけていて、そこで大学等が果たすべき役割は、今後ますます重要になってきます。教育の成果が出るのには時間がかかります。しかも、従来、大学等が実施してきた国際協力活動は個人の努力と情熱に依存する部分が大きく、大学等が有する知的資源を組織的、継続的に十分有効に活用してきたとは言えません。

こうした課題認識を踏まえ、当センターは、今後、大学や国際協力機関など、国内外の様々な組織とさらに幅広いネットワークを作り、農学分野における教育協力に関する拠点機能を格段に強化し、人材育成に大きく貢献したいと考えています。関係各位の積極的なご支援やセンターの活動に対するご参画をお願い申し上げます。

平成19年(2007年)4月
名古屋大学農学国際教育協力研究センター長 山内 章